2022/6/15
北陸の或る漁港に、定置網に掛かって揚がったリュウグウノツカイのニュース記事をみた。
それによると長い体を半分に自切して逃れようとしたという。
トカゲのしっぽのように自身の体を切断するものらしい。
とても興味深く、驚いたニュースだった。
その他には、千葉の神社の御神木に、プーチンの顔写真を貼り付けた藁人形を釘で打ちつけたという犯人が捕まった。72歳のじいさんだった。
何とも馬鹿馬鹿しい犯行だろう。じいさんは黙秘している。
保守主義とは生まれた土地を愛し先祖を敬うものか
自由主義とは生まれた土地を離れ先祖を憎むものか
2022/6/14
深夜清掃から帰宅後、寝ないでそのまま6時半、家を出る。
高尾から列車を乗り継いで、日暮里に着く。一由で朝食を食べる。
うどん大盛り、ジャンボゲソ天、紅しょうが天、530円。安い。
腹ごなしに西日暮里駅まで歩き、道灌公園のベンチに座って梅崎春生の本を読んだ。
鳩が足元をうろうろしている。とても無邪気で人懐っこい。片方の目でこっちを見ている。
寒くなり、公園トイレに用を足しに行くと、鳩の群れも飛んでやって来た。
そのまま公園を後にすると、3、4羽階段からこぼれ落ちるように着いて来る。
日暮里駅まで戻る。駅を見下ろすところにある諏訪神社へ参詣。懐かしい。
日暮里、鶯谷界隈に住んでいたときにちょくちょくここまで歩いて来て、
何本も敷かれたレールの上を走る電車を眺めていた。
日暮里駅から東京駅まわりで渋谷駅に行く。平日の渋谷は人が少なく落ち着いている。
ヴェーラで1回目と2回目の上映作品を観る。
「処刑の丘」と「女狙撃兵マリョートカ」。
「処刑の丘」は何十回、何百回観ても良い。
客席のどこかに、ふんふんと独り言のように深く相槌を打つようなじじいが紛れ込んでいてたいそう煩く、気が削がれた。
そのじじいはこれほどシリアスな映画であっても、登場人物がこけたり、子どもがちょこまかするだけでフハハと笑い映画自体を白けさせる厄介者だった。
「女狙撃兵マリョートカ」は期待以上のものではなく、退屈な映画だった。半分以上寝た。
何故ラストがああなるのか、マリョートカの心理が最後まで掴めないまま幕が降りた。
2022/6/12
ウクライナ映画特集。
今日は「誓いの休暇」と「処刑の丘」を観た。両作品ともはじめて観る。
爽やかな若い兵士の姿が、心地よく描かれていた「誓いの休暇」。
この画角で終わると思っていた場面で、まったくその通り終わりを迎えたので、
ああやはりここで終わるべきものだとたいへん勉強になった。
「処刑の丘」にはまったく度肝を抜かれた。その形容しか当てはまらない。
無防備に観ていたので、心底で体の芯と繋がっていた魂が、ずりっと引っこ抜かれて、どこかへ攫われてしまったようである。
どちらも戦争のなかにあるのだが、捉え方描き方がまるで違う。徹底して無惨な戦争の一場面が雪中の上、深い森の中、ゴルゴダのような丘の上に打ち捨てられる。
つぎの3本目には「君のことを忘れない」という作品が上映予定であった。しかし体力も精神もひたひたに充足し、これ以上容れたら溢れて勿体ない。
純度の高いダイヤモンドの刃にやられて、この熱いような余韻を、じくじくした痛みを失いたくない、骨まで到達した美しい切り口をひた隠しにかばって帰る事にした。
ああこの汚い街を帰る。立ち小便をしながらゲラゲラ笑ってるおっさん、路上に眠る若者、
自分の爪の先までしか考えられないような若い女たち。
このものたちはこの2作品を見る機会もなければ、観たとしても何も思わないのだろうか。
わたしは今日目撃した衝撃的な感動を、自分の作品に落とし込んで、届かないと思われるものにむかって咆哮したい。
2022/6/11
渋谷のシネマヴェーラにてウクライナ映画特集、「灰色の石の中で」と「猟人日記"狼"」を観る。
どちらもパラジャーノフの映画のように退屈な映画だった。
解りにくいことを解りにくく描き、ケムにまかれたようですっきりしない。
「灰色の石の中で」はほとんど眠った。
「猟人日記"狼"」はパンフレットの短い作品説明を読む限りもっとも観たい映画であったが、展開に意外性はなかったし、狼が森を守る確固たる理由が不在なので、真に孤独な男の姿として見ることが出来なかった。
渋谷は汚ない街だ。サツマイモ大のドブネズミを路地裏で見た。
2022/6/6
度々見る夢。
越後湯沢駅で下り列車に乗り継ごうとしている。
乗り継ぎ時間が短く、ホームと連絡通路を走るものの、
水の中を掻いて歩くようにスローモーションで、体が重い。
とうとう間に合わず、そのまま下りの列車は目の前を出発して行った。
蚕のことを調べていたら、アポトーシスというものがあることがわかった。
細胞に自滅、自殺する自動作用が構成されているらしい。とても興味を持った。
もう少し調べてみる。
小山真徳 展覧会情報
by Koyama Shintoku
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