2022/7/12


元首相が銃殺されて、やはり何か不気味な引鉄が弾かれた。

リベラリストたちは亡くなったことを悼みつつ、神格化させてはいけないと躍起になっている。犯人の山上徹也の犯行動機もあきらかになってきた。

山上徹也の母親が統一教会信者で、教会に財産を注ぎ込んで、家族が無茶苦茶になってしまい、その統一教会とつながりのある安倍元首相を家族をバラバラにさせた張本人として標的にしたということらしい。

もし自分が彼の立場だとしたら、銃を作ることが出来るかわからないが、なんとしても何かしら決行したに違いない。当然、表現としてである。

そして暴力もメッセージであり言葉だと思う。圧倒的な。


わたしは日本の戦後民主主義が棄てたものは、敬う心だと思う。

どこを向いても、神も仏も畏れぬ不遜な態度をとり続けている。

先々、電車に乗り合わせた見知らぬ隣の人間に、いきなり掴みかけられて殺されても不思議ではない世の中がやってくるのではないか。

テレビのコメンテーターが耳障りのいい放言ばかりを一日中垂れ流すワイドショーを見ていれば、真面目な無辜の国民が騙されるのも無理ない。


わたしはこの国を愛したいが、現実ではもう愛せるような国ではないのかもしれない。

しかしそれでも想い続けることが出来るのは、故郷のことである。

頭の中に広がるいつまでも愛おしい故郷。

わたしは戦後民主主義で解体されたもの、もしくは解体されずに済んだものを愛し、

それをいつまでも標準にして大切にしたいと思う。なんとか自分の表現でもって手繰り寄せ、繋ぎ止めておきたい。



# by koyamamasayoshi | 2022-07-12 23:22 | 日記

2022/7/10


昼過ぎに府中市美術館へ行く。

武蔵小金井駅からバスに乗って向かうが、行き先を間違えてしまい府中駅まで行く。

府中駅でバスに乗ろうとバス停に向かうも、それもたった今出たばかりだった。

仕方がないので歩いて美術館まで行った。

30分くらいかかっただろうか。汗だくになった。


府中市美術館で開催中の「明治初期絵画展」の最終日。

笠木治郎吉の絵がメインポスターになっている。なんともひょうきんでみすぼらしい郵便配達夫の絵。この絵をメインビジュアルにするのはなかなか思い切ったと思う。

ほとんど似たり寄ったりの絵の中で、アルフレッド・イーストの絵が最も気に入った。

彼の絵は絵画なのだ。ワーグマンにしても五姓田にしてもどこか説明的である。ワーグマンなどは駐日特派員としての使命感からか、風景の切り取り方が絵葉書のそれと同じなのだ。

イーストだけがアーティストの絵画であった。

小林清親の炊事場を描いた作品も素晴らしく、まるでホックニーと言ってもいい。

切り取り方が斬新で映画の一場面のようだ。

最終日だからか、来場者が多かった。


# by koyamamasayoshi | 2022-07-10 23:27 | 日記

2022/7/8


今日衝撃的な事件が起きる。元首相が選挙応援の演説中に41歳の男に背後から散弾銃で2発撃たれたというニュースが11時半ごろ流れた。

わたしは真っ先にスコセッシの「タクシードライバー」を思い起こした。

思想が違ったとしてもこれは凶行以外のなにものでもない。これほど国民から好き嫌いがくっきり分かれた政治家はいないのではないか。

18時ごろ亡くなったことがニュースでまた流れた。

この死が左派右派どちらからも利用されないことを願う。


# by koyamamasayoshi | 2022-07-08 23:20 | 日記

2022/6/26


日野旧仲田蚕糸試験場に赴く。日野にはかつて広大な桑畑と、何十棟もの近代的な蚕室があったらしい。いまはもうその蚕室が2棟だけ遺されていて、地道にかつての蚕業を伝えている。

深夜清掃で一緒に働いている方がボランティアでそこを手伝っている。

13時半見学会に参加。今現在そこで蚕を飼っているのではなく、ギャラリーのように改装されていてその日は音楽会があった。機会があれば蚕を飼育しているところを見学したいものだ。


その建物のそばには小川が流れていて、近所の子供たちが素足で浸かり、水を蹴っていた。

なかなか良いところだった。


# by koyamamasayoshi | 2022-06-26 13:48 | 日記

2022/6/16


11:00 シネマヴェーラ 

ウクライナ映画特集、「君たちのことを忘れない」を観る。

今回の特集を観る最後の作品にふさわしい力強い映画だった。

「女狙撃兵マリョートカ」を撮った同じ監督とは思えない。「誓いの休暇」も良かったが、本作のじめじめした感じの方が好みだった。

何故この作品が当時、検閲をくらって上映禁止になったのかまるでわからない。

むしろ祖国のために戦うということが、どういうことかを真に迫って描ききっていると思うのだが。

それに兵役を逃れて、戦後生き場を失うミーチャの青白く痩せ細った姿の悲しさといったらなかった。戦ったもの逃げたもの、戦争の前では誰もが犠牲者であり、兵役を逃れていた者に至っては、一生涯そこで時間が止まり、生きたまま亡霊になる。

どこでどう転がるかなど、そこに立たされてみないとわからないのだ。


素晴らしい作品だった。

炎を持って平原を駆ける白馬の美しさ。

列車の中で兵隊に礼を述べる老婆。泣くステパン。

そこでわたしは泣いた。

祖国のために戦うとはこういうことなのだろう。


梅崎春生「怠惰の美徳」の中で、

己れの中に龍が棲んでいるか、あるいはドジョウが棲んでいるかわからないが、

それを生かすには良い水と栄養が必要であるという部分があり、とても良く理解できる。

表現におもむくそのときまで、大事に育てなくてはならない。


渋谷から電車で帰り、八王子で途中下車し、くまざわ書店で小野田寛郎氏の本を買う。


# by koyamamasayoshi | 2022-06-16 13:46 | 日記


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by Koyama Shintoku

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