2022/6/16


11:00 シネマヴェーラ 

ウクライナ映画特集、「君たちのことを忘れない」を観る。

今回の特集を観る最後の作品にふさわしい力強い映画だった。

「女狙撃兵マリョートカ」を撮った同じ監督とは思えない。「誓いの休暇」も良かったが、本作のじめじめした感じの方が好みだった。

何故この作品が当時、検閲をくらって上映禁止になったのかまるでわからない。

むしろ祖国のために戦うということが、どういうことかを真に迫って描ききっていると思うのだが。

それに兵役を逃れて、戦後生き場を失うミーチャの青白く痩せ細った姿の悲しさといったらなかった。戦ったもの逃げたもの、戦争の前では誰もが犠牲者であり、兵役を逃れていた者に至っては、一生涯そこで時間が止まり、生きたまま亡霊になる。

どこでどう転がるかなど、そこに立たされてみないとわからないのだ。


素晴らしい作品だった。

炎を持って平原を駆ける白馬の美しさ。

列車の中で兵隊に礼を述べる老婆。泣くステパン。

そこでわたしは泣いた。

祖国のために戦うとはこういうことなのだろう。


梅崎春生「怠惰の美徳」の中で、

己れの中に龍が棲んでいるか、あるいはドジョウが棲んでいるかわからないが、

それを生かすには良い水と栄養が必要であるという部分があり、とても良く理解できる。

表現におもむくそのときまで、大事に育てなくてはならない。


渋谷から電車で帰り、八王子で途中下車し、くまざわ書店で小野田寛郎氏の本を買う。


by koyamamasayoshi | 2022-06-16 13:46 | 日記


小山真徳 展覧会情報


by Koyama Shintoku

カテゴリ

全体
展覧会
日記

最新の記事

2022/10/19
at 2023-04-15 17:18
背中
at 2022-12-14 21:22
2022/8/1
at 2022-08-01 23:36
2022/7/31
at 2022-07-31 23:35
2022/7/30
at 2022-07-30 23:34

以前の記事

2023年 04月
2022年 12月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2020年 07月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 07月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
2014年 10月
2011年 08月

その他のジャンル

画像一覧