8/28

8/28_a0232906_00465189.png
ときどき雑記帳を広げて頼まれていたアマビエの絵の姿形をスケッチして考えていた。
江戸時代の瓦版の図像を確認すると、海上に現れて自分の姿を描き写した絵を多くの人に見せれば疫病を抑えることが出来ると伝えた霊獣らしい。嘴のような口と菱形の眼、貝殻のような耳、鰭のような3本足、ロングヘアーで、全身に鱗がある。
水木しげるさんの描いたアマビエも見てみた。西洋の人魚に近い存在と解釈したらしく、3本足ではなく人魚らしい下半身と腕を描き加えている。口は鳥に近い嘴の形にされている。鉤状の指先をしている。
私は、アマビエが水生生物だと思うので嘴はカモノハシのような嘴、あるいはイルカのような尖った口先ではないかと想定した。3本足は山海経に山ほどいるようなタイプで、霊獣界ではめずらしくないので3本足は3本足だと思うが、形状がアシカやオットセイのような足鰭なのかそれとも直立出来る足かどちらかわからない。わからないが河童のように直立出来るような足にして指と指の間に水掻きを足した。巻貝のような耳はもしかしたら魚類のエラかもしれないと想像した。
江戸時代の肥後の海上に現れて、そこの一人の役人に写生させたと言うが、なぜ横向きの姿を描かせたのだろう。去って行く姿を捉えたのかもしれないしパックマンみたいに横しか見せない生物なのかも知れない。いずれにしても親切でこんなにも愛嬌のある姿の霊獣が未だ日本の何処かに居続けていて欲しい。

by koyamamasayoshi | 2021-08-29 00:46 | 日記


小山真徳 展覧会情報


by Koyama Shintoku

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

カテゴリ

全体
展覧会
日記

最新の記事

背中
at 2022-12-14 21:22
9/29
at 2021-09-29 20:47
9/27
at 2021-09-27 23:48
9/26
at 2021-09-26 16:38
9/25
at 2021-09-25 15:22

以前の記事

2022年 12月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2020年 07月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 07月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
2014年 10月
2011年 08月

その他のジャンル

画像一覧