夢の光景

2/21
夢の中、奥能登を旅している。旅疲れて、ウトウトと何も遮るもののない海を見ながら微睡んでいる。
夢の中の夢と現(うつつ)のあいだにぼんやり瞼を開けると波と波のあいだ、波の壁の向こうに一隻の船が滑り出した。自分の位置と50mほど離れている感覚だ。ぼんやりした頭で何だろうかと思っていると、続々と船が現れて連なっている。漆黒の木造船の形に、北朝鮮の船だと気付き、物陰に隠れてそのおびただしい数の大船団を覗く。
濃い霧とうねる高波に物ともせず飛沫をあげて現れ続ける。
その船上には弓矢や刀剣を構えた兵士や、舞人、雅な楽隊、その他色々な者が乗船している。どの人物も静止していて、べたっと貼り付けたように動かない。影絵のような黒いシルエットの大船団が目の前を横に滑って連なっている。その中で舞人だけがおよそ兵団に似つかわしくない派手な色の衣装を着ている。舞を踊っているまま固まっているので動きに合わせて衣装も広がったまま止まっている。その色彩が美しく頭に焼き付いている。
カメラで撮らなければ。
そう思いこっそりレンズを向けると、デジカメのモニターの中で、波に耐えきれなくなったと見えて船は一斉に崩れ波に飲み込まれてしまった。
そこで目が覚めた。
あの船や船上の人物は遠い遠い昔の大陸の船団だったのではないだろか。怖いと思って怯えて見ていたが、天女や観音様の来迎のように、瑞祥の存在に思える。それ程、とてもいいヴィジョンだった。
by koyamamasayoshi
| 2018-02-21 16:06
| 日記
小山真徳 展覧会情報
by Koyama Shintoku
カテゴリ
全体展覧会
日記
最新の記事
背中 |
at 2022-12-14 21:22 |
9/29 |
at 2021-09-29 20:47 |
9/27 |
at 2021-09-27 23:48 |
9/26 |
at 2021-09-26 16:38 |
9/25 |
at 2021-09-25 15:22 |
以前の記事
2022年 12月2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2020年 07月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 07月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
2014年 10月
2011年 08月