続:山で見た夢

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どこかの施設内にいる。古臭い旅館の中にいるような気がする。
俺は旅芸人一座の座長で、今日この旅館の宴会場で初日の芝居を打つことになっている。
そして15分後に幕が上がる。
宴会場の下には広めのボイラー室があり、そこには大きな大黒柱が通っている。大黒柱の天井付近には神棚が祀られている。
殿山泰司に似た地元の祈祷師がその神棚にむかって、芝居の成功祈願、安全祈願を太鼓をたたいてお祈りをする。それは上演の10分前の合図になっていて客入れのきっかけにもなり、宴会場の空気を暖め、10分後の幕が上がる瞬間まで太鼓は叩き続けることになっていた。
階下から太鼓の音が響き始めた。しかし間もなくだんだんゆっくりとそして音も小さくなっていく。打ち合わせでそういう話をしていなかったので、不審に思い階下のボイラー室へ入る。
入り口手前に、祈祷師と同じ白装束を着たおばあさんが口をぱかーっと開けて魂が抜けた虚ろな目をしている。奥に居る祈祷師は太鼓のばちをかすかに震える手で持ち白い顔をしている。
声を掛けると「腐った。御神酒が一瞬で腐った」という。強烈な酢の匂いが神棚からする。御願いします、と頼んでも「酒が腐った」を惚けた顔で繰り返し、廃人のようになってしまった。不吉な空気に旅館が呑み込まれ支配されているようで、初日の芝居は出来ないかもしれない。

2、3日前。座員全員で芝居の稽古のあと、夕食後、旅館の宴会場で各々雑魚寝に横になりだした。部屋の隅で点いているテレビからは心霊番組が流れている。小刻みにぶるぶると震える案山子のような少年の顔を目撃すると途端に発狂して死んでしまうと言う内容の都市伝説。それを起きている何人かが黙って見ている。

その時からすでに良からぬ空気に支配されていたのかもしれない。上演時間になったが、会場の空気を清浄に戻さないかぎり開けることは出来ない。妻に相談する。妻の母にも電話して相談する。
電話をしながらふと旅館の窓から外を眺めると、高層ビル50階相当の高さの超大型の津波が押し寄せて来ているのが見えた。ああこれは助からん。妻と死ぬ覚悟をして、お義母さんに「いままでありがとう。生まれ変わっても…」と隣にいる妻の言葉を口早に伝え電話をきった。

とにかく逃げる。逃げる。妻と数人の座員と逃げる。
逃げた先で例のぶるぶるに遭遇する。ここの描写はほとんど忘れ抜けている。覚えていることは、中心に向かって円形になった俺たちに、とにかくぶるぶるは話しかけてくるが、目を閉じ何も頭に思い浮かべず無視し続けた。それが一番の対処法だった。耐えられずぶるぶるに反応してしまい発狂し地面をのたうち吐血する者もいた。座員のKさんが囮になり、逃げ延びる。Kさんは死ぬだろうと予感する。

ぶるぶるから逃げる先で独裁者の国へ落延びる。厚遇を受けるが一瞬で冷たくなり、向こうにスペイン行きのロケットがあるからそれに乗って出て行けと独裁者に告げられる。
俺は、ファミコンやエロ本を独裁者にあげてから後から追いつくと妻と座員に告げる。
しかしそこに辿り着く前に俺は死ぬだろうと予感がし、目が覚めた。

頭を水平に輪切りにされて、そこへあんかけを注がれた描写を覚えているが、どの場面と繋がるのかわからない。




by koyamamasayoshi | 2017-11-27 14:19 | 日記


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