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ラピュタ阿佐ヶ谷。女優轟夕起子特集上映、市川崑監督作品「青春怪談」を観にいく。
北原三枝、芦川いづみ、山根寿子、瑳峨三智子、良かったなあ。この時代の女優さんは腰つきが抜群にいい。芦川いづみの日活デビュー作らしく、初々しくとてもかわいい。
東西線で茅場町へ行き、戸塚伸也君の絵を観に行く。ペインター、画家…とは違う、絵描きという言葉がしっくりくる。繊細な10代から20代前半の制作衝動のようなものを持ち続けているように感じるし、まさに少年から青年にかけての自分自身と世の中すべてを映し込むような鏡面の如き真っ赤なあるいは真っピンクなペニスという印象を作品から受ける。
学生の時から彼の絵を見続けてきたが、絵描きが描き続ける姿をこれから先も見続けたい。
茅場町のこのギャラリーはビル建ち並ぶ中の地下にある。エレベーターでしか行けないようで、逃げ場が無い巾着袋のようになっている。
戸塚君の作品とは関係ないところで、この空間、もっといえば無数にあるギャラリースペース、ホワイトキューブ、画廊空間というものの異様さをしみじみ考えていた。他人同士関わりのない都市の一点に絵を見るためだけの四角い空間がある異様さ。4面白い壁、空間の中央には何も無い。時折人がやって来て腰の裏に手をまわし、壁に掛かった絵をみる。2.3週間後に別の人間の絵が掛かっている。
100年先もこの様子は変わらないだろうか。その時も眼球で絵を観ているだろうか。
振り返ると大正の頃の画廊はどんな壁だったか。長谷川利行の絵はどんな壁に掛かっていたか。
帰り八王子で眼鏡屋に入り、傷ついたレンズの交換を頼んだ。
by koyamamasayoshi
| 2017-09-27 17:22
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