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2016/8/7

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7/24
池袋の新文芸坐へ行き「薩チャン正ちゃん」、「愛すればこそ」を観る。
二本立てで1300円。何も食べず観ていたら腹がぐうぐう鳴って仕方なかった。
山本薩夫監督と今井正監督作品の特集をやっている。
共に好きな映画監督で、山本作品では、「荷車の歌」、「にっぽん泥棒物語」が好みで、今井作品では「キクとイサム」が、今まで観た中で最も好きな映画だ。
映画館の側にミカド劇場という名のストリップ劇場がある。
寄って行きたかったが、妻と新宿で待ち合わせていたので諦めた。
新宿でタイ料理を食べた後、花園神社に寄り骨董市を覗いた。
大陸系の紙もの骨董が眼を惹く野店で、見る角度を変えると図像が動いた様に見えるシートが売っている。上半身ヌードのアジア女の図と、黄色のスポーツカーと水着美女が変わる図の二枚手に取る。
「ニコカテクレタラ、サンゼエンアルヨ」
「キン肉マン」のラーメンマン風口調が平成28年の新宿の片隅に生きていた。

世界堂に寄る。駅方面、新宿通りの歩行者天国を鳥越氏陣営が占拠し演説の準備をしている。
何故かその演説の場で、太鼓を打ち鳴らしているミュージシャンがいる。前座なのだろう。
そこへマック氏が自身の選挙カーからひとり降り立ち、その大陣営を遠くから見ていた。のを俺は見ていた。大きな風車に立ち向かうドンキホーテのように思えた。良いようにとらえ過ぎか。
新宿ツタヤに寄り、川島雄三「風船」、中村登「集金旅行」、「波」、「我が家は楽し」を借りた。


7/25
乃木坂での妻の展示を観に行った。蝉の絵がとても良かった。
女の像を低い年齢にしていった方がいいと思い、それを伝えた。妻自身も思っていたらしい。
それにはモデルが必要なのだが…。千代田線で新御茶ノ水駅に行き、中央線に乗り換えて帰った。


7/27
朝、書類を提出し、その足で新宿まで出掛ける。
電車で座っている眼の前に、母と子が立った。
女の子は俺の顔を真っ直ぐな、くりくり眼で見詰めている。
立っているのが辛そうで、「空いてないね」とお母さんに囁いている。
居たたまれなくなって席を譲る。
新宿ツタヤで、山本薩夫「にっぽん泥棒物語」、成瀬巳喜男「浮雲」、黒澤明「用心棒」、吉村公三郎「足摺岬」「襤縷の旗」、清水宏「次郎物語」、後藤俊夫「マタギ」、岡本喜八「大菩薩峠」等を借りた。
歌舞伎町靖国通り向かい「三平ストア」5Fの「レストランはやしや」で昼食をとった。
5Fトイレ横に畳が敷いてある、気になる空間があった。
いかにも田舎の村の寄合いをやりそうな公民館的スペースが、突如、新宿のビル内に存在している。紀伊国屋で山中貞雄監督の時代劇などが入った安価DVDポックスを買う。家に帰り何本か観た。
「次郎物語」の子供の動かし方、画面内の配置が秀逸、とてもいい作品だった。


7/30
下山、帰路の青梅線、羽村駅前、夏まつり会場にて、万灯型のイルミネーションが見えた。


7/31
借りていた映画を見る。
「大菩薩峠」、御岳山、御嶽神社での武芸奉納試合のシーンがある。
現在でも毎年四月末に剣道奉納試合が行なわれている。
幕末から続いているのかと思って、神職の方に尋ねると、おそらく中里介山が剣道奉納試合を見て着想したものでしょうから、そこまで歴史のあるものではないと思いますということだった。
でも映画内の御嶽神社参道のシーンは別の所で撮影しているかもしれないが、流れくる霧の様子はとても御嶽神社らしく思える。
「浮雲」は成瀬巳喜男監督の代表作らしいが、終始グズグズしている男と女の話は、俺にとっては退屈だった。そういうとこを感じる感性が俺にはないのだろうな。

都知事選に行ったついでに高尾まで歩いた。町内会の夏まつりをしている。
「太陽~の~マチィ~ハチオ~オ~ジ~」。
太陽おどりを踊るおばちゃんの浴衣に蝉がとまっている、と興奮気味に妻が言った。


8/1
夜8時、食後に、職人のDちゃんと山道を歩き、日ノ出山に行った。
真っ暗闇の山道で俺は後ろを歩いた。
前方は懐中電灯の灯りでわずかに照らされているが、俺の肩から後ろが、世界が存在しない暗黒で、真空状態の完全な無が、サワサワ追いかけてくると思うと恐ろしかった。
ずっと背中がゾクゾクしていた。30分くらいで日ノ出山に着いた。
曇り空でガスっていたが、すばらしい夜景。
山頂に着いた頃には音だけ聞こえていた打ち上げ花火は終わっていた。
帰り道、Dちゃんは谷の方で何物かの気配が通り過ぎて行ったのを一瞬感じたらしい。
本当に驚くと声も出ないと、帰った風呂場で言っていた。


8/6
朝、仕事前にリオ五輪、開会式を見た。侵略、奴隷、移民の歴史を織り込んだ、これまでの西洋的な開会式に対するアンチの切り口のセレモニーは感動した。途中、ファッションモデルが出てきて、ん?と思ったが。

18時40分、宿坊からお弁当を貰い、日ノ出山に行く。山道はかなり薄暗いが、ライトを点ける程ではない。
25分で日ノ出山山頂に着く。未だ多少明るいうちに貰ったお弁当を食べる。
着いた頃すでに、おそらく江ノ島方面、所沢方面、江戸川区方面、足立区方面から花火が上がっている。
薄曇り状態、スカーンとは見通せないがコンディションは悪くはなかった。
19時30分、立っている地点から最短の、青梅市の花火が上がりはじめた。
背後から熊鈴が聞こえる。振り返るとライトが2灯。2名の登山者が登ってきたようだ。
一人っきりで独占して見たかったので、すこし残念だった。
彼らも花火を見にきたようだ。側でカメラのセッティングと飯の準備を分担していた。
その後、川越方面、西武園方面と上がる花火は増えていき、結局12、3ヶ所から打ち上がる花火を見た。
訊くとその二人はこれから五日市方面に下山するという。
21時過ぎ、宿坊に帰る。当然、帰り道は真っ暗闇。
何度か振り返り、何物か付いてきていないか確認した。


8/7
芸大美術館で今日最終日の「観音の里の祈りとくらし展Ⅱーびわ湖・長浜のホトケたち」を妻と観に行く。
千手千足観音はかなり珍しい観音像だろう。馬頭観音もよかった。
黒田の千手観音は肉感的な姿と、しなやかな指先に包容力と洗練された美しさを感じた。
杖をついたおじいさんが、連れの孫に「おじいちゃんはこのお寺に預けられていたんだよ」と寺の写真パネルを指差して教えていた。
湖北の菅浦地区が気になった。一度行ってみたい。

日暮里、毎度のニュートーキョーで昼食。
東京駅、東京ステーションギャラリーの展示を観に行く。
「12 Rooms 12 Artists」というタイトル。
ルシアン・フロイドやデヴィット・ホックニー、ミンモパラディーノなどの巨匠の作品が展示されている。
大学浪人時代、パラディーノの画集も眺めていたけど、ホックニーの画集のドローイングは取り憑かれたように見ていたなあ。
エド・ルーシェイの作品が良かった。これでいいんだっ、と思わせてくれる力を貰った気がする。特に今後、自分の風景画作品における考え方を示して教えてもらえた気がする。


写真:日ノ出山から御嶽神社を見る
by koyamamasayoshi | 2016-08-08 01:56 | 日記


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by Koyama Shintoku

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