2016/7/10

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朝9時半、近所の小学校に参院選の投票に行った。
10時、駅前の歯医者で先々週抜けた歯の詰め物を、新しく作ってもらい、銀歯を填めてもらう。

中央線の車窓、千駄ヶ谷あたりの公園で、なにか白いもじゃっとしたものが一瞬見えた。雪男の下半身だけが砂場の側にあるように見えた。
御茶の水で途中下車し、神保町シアターで映画のチケットを買い整理券を貰う。

東京駅へ向かう車中、欧州系観光美女の二人と乗り合わせになった。
俺のとなりの空いている座席の上に何かをぽんっと放った。ケータイでも置いたかと思ったが東京駅でそのまま降りようとする。声を掛けようと置いた物をふっと見ると、本の帯だった。たしか「あの男を忘れない」と書かれていた。

東海道線小田原行きに乗り、大船駅で横須賀線に乗り換え鎌倉駅で下車。
俺には、あまり用のない、たいへんお洒落な街だ。町並みも特に興味はない。
今日最終日をむかえる古川さんの展示を見に来たのだ。
すれ違う人や車が、鎌倉で御座いと、言っても言わなくても、漏れ出ているように感じた。
作品を展示している古民家に着き近況を話し合った。
次々に知人が来てるようなので早々と遠慮し、せっかくここまで来たのだからと一人海を見に行く。
10分ほどで由比ケ浜海岸に着いた。海水浴をしている姿をぼーっと眺めた。
公衆トイレ備え付けのシャワーを浴びる水着姿のおねえさんの、滑らかな曲線の肌を張り付きつたう濡れた黒髪が、夏の光を受け、ぬるんとした生き物のようで妖しげで艶っぽかった。

鎌倉駅方面に戻り、参道は外国人観光客ばかりの鶴岡八幡宮へ向かう。
社殿の彫刻、彩色を眺め、そこから建長寺へ向かう。
いま、一緒に働いている職人さんが数年前に関わった現場ということで足を延ばした。
仏殿のご本尊、その周りの来迎図を表しているような彫刻が美しかった。
靴を脱いでそれをビニール袋に入れて方丈という建物に入り庭園を拝観する訳だが、俺の目の前にいた観光客は靴を履いた状態の上からビニール袋を両足履いて持ち手の部分を靴ひもでも結ぶ様に足の甲のところで結んでいた。その後直ぐに案内書きを見て誤りに気付いたらしく、通常の拝観方をされていた。

強い陽射しの中、北鎌倉駅まで歩く。
小津映画に映し出されていた駅舎が思い起こされた。木下恵介監督の「日本の悲劇」のラストもこのホームだったか。いや、熱海の方だったかな。

一時間半後、神保町シアターに戻る。芦川いづみ特集の第三弾をやっている。
「須崎パラダイス赤信号」「幕末太陽伝」を初めて見た時に、なんて可愛らしい女優さんなんだろうと、とたんに好きになった。
今回「硝子のジョニー 野獣のように見えて」の回を観た。
宍戸錠のキャラクターがいらない。やたらとわめき散らしたり、過剰で大きな動きをしたり、のそりのそりと動いたり、居姿がきまっていない。感情も怒りと悲しみ二種類のみの単純な男にしか見えない。
焦点が定まっておらず、結局何を言いたいのかよくわからない映画だった。
ただ芦川いづみは幅広い演技でとても楽しめた。

御茶の水駅に向かう暗がりの帰路、杖をついた盲目の若者に声をかけ、補助の手を差し伸べたおじいちゃんの姿を見て、数分前の映画で抱えたトゲトゲした気分が解消していった。
by koyamamasayoshi | 2016-07-17 00:21 | 日記


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